ドコモのガラケー(SH-03E)から、ドコモ・楽天のデュアルSIMスマホ(AQUOS sense4 lite)へ移行
ドコモのガラケー(SH-03E)から、ドコモ・楽天のデュアルSIMスマホ(AQUOS sense4 lite)へ移行
2021/7にドコモのガラケー(SH-03E)から、ドコモ・楽天のデュアルSIMで、SIMフリースマホ(AQUOS sense4 lite)へ移行したときのメモ。
はじめに
もともとドコモ・ガラケーと、楽天モバイル(データSIM)・スマホの2台持ちで、ガラケーはメールと電話、スマホは各種インターネットサービスで使用していました。私の使い方が特殊ではありますが、スマホのパケット通信は以下のような感じで使用しており、月に1~2GBあれば十分でした。
- 自宅にWiFi(インターネット回線)あり。動画やコミック等、データ量の多いコンテンツは自宅で見る。
- 通勤途中は自宅WiFiでダウンロードしたコンテンツか、ネット小説をみるのがメイン。
- 外で長時間ネットサーフィンをすることはない。多少の調べ物やニュースサイトの閲覧のみ。
- 平日仕事中はSNS・メッセージ・チャットはほとんど使用しない。
- 他には交通情報・天気・カーナビ・お店のアプリを使用。※カーナビは休みに遠出するときに使用。
長年使用してきたiモードメールのアドレスを変えるのが面倒だったのと、上記の通りパケット通信もそれほど使用しなかったので、維持費を抑えるためにガラケーとスマホの2台持ちを続けてきましたが、ドコモの『はじめてスマホプラン』と格安SIMのデュアルSIMにすれば、それほど変わらない料金で1台での運用にできるかと思い、今回移行を行いました。
概要
楽天モバイルがデュアルSIMのAQUOS sense4 liteを実質1円で購入できるキャンペーンをやっていたので、こちらを利用して、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)とドコモ(はじめてスマホプラン)の、デュアルSIMスマホへと移行しました。
移行前後の環境
移行前
携帯電話:SH-03E
回線:ドコモ・FOMA
料金プラン:タイプシンプルバリュー ※メール無料 無料通話なし
維持費:約1,500円 ※ファミ割あり ドコモWiFi(300円)を追加
スマホ:SH-M08
回線:楽天モバイル(ドコモ回線)
料金プラン:データSIM SMSなし 3.1GBプラン
維持費:993円移行後
スマホ:AQUOS sense4 lite
回線1:楽天モバイル
料金プラン:Rakuten UN-LIMIT VI ※メールアドレスなし RakutenLinkアプリでの通話は無料 他の通話は有料
SIMタイプ:eSIM
維持費:データ使用料で変動 0~1GB 0円 1~3GB 1,078円 3~20GB 2,178円 20GB~ 3,278円
回線2:ドコモ・Xi
料金プラン:はじめてスマホプラン ※データは1GBまで。それ以上は128kbpsに制限。 ドコモWiFi無料 5分以内の通話無料
SIMタイプ:nanoSIM
維持費:約1,600円
移行前後の維持費
通話量・通信量によって料金は変わりますが、以下の通り楽天のデータ使用3GBまでは、これまでと同程度の金額で利用できます。
ドコモのギガライト(3回線以上契約あり、ドコモ光あり、3GBの場合)は2,728円で利用できますが、5分無料通話(770円)がついていないので、楽天とのデュアルSIMの方がお得なのかと思います。我が家はドコモ光ではない為、これより550円高く3,278円となるので、更に得になっています。
なお、メールアドレスに拘らなければ、ドコモのahamo、ドコモ以外のキャリア、MVNOで、これより低価格・大容量の組み合わせがいろいろあります。
移行の流れ
- 楽天モバイルと新規契約(eSIM)+端末購入(AQUOS sense4 lite)
- AQUOS sense4 liteに楽天モバイルの設定
- ドコモ・FOMAからドコモ・Xiへ機種変更 ※SIM変更のみで端末購入なし
- AQUOS sense4 liteにドコモの設定
- ガラケー電話帳移行
- 楽天モバイル(ドコモ回線)の解約
注意点
- 楽天モバイル(ドコモ回線)のデータSIMから、Rakuten UN-LIMIT VIへのプラン変更はできない為、新規申し込みになる。
- 端末初期セットアップの時に、インターネットに出れるWiFiが必要。
- iモードメールとSPモードメールを持っていて、移行後もiモードメールのアドレスを使いたい場合は、機種変更する前に入れ替える。
- ドコモが提供するドコモメールアプリのプッシュ通知が使えないので、IMAP IDLE対応のメールアプリが必要になる。
- ドコモ電話帳が使えない。
詳細
先ほどあげた、移行の流れについて詳細を書いていきます。
楽天モバイルと新規契約(eSIM)+端末購入(AQUOS sense4 lite)
- 楽天会員に登録
楽天モバイルを利用するためには楽天会員になっている必要があるので登録を行う。既に楽天会員になっていて、そのアカウントを使用するなら登録不要。 - 楽天モバイルから新規契約・端末購入
楽天会員でログインして申し込みを行う。
楽天モバイル(ドコモ回線)のデータSIMからのプラン変更はできない為、新規申し込みになる。
ドコモ回線は物理SIMになるので、楽天モバイルの方はeSIMを選択して申し込みを行う。
クレジットカードでの一括払い、配達時に本人確認とした。
AQUOS sense4 liteが楽天ポイントへの25,000ポイント還元を行っていて、実質1円で購入できた。 - 商品受け取り
申し込みから二日程で配達されてきた。配達先は神奈川県。
配達時に本人が運転免許証を提示することで本人確認が行われる。代理人での受け取り不可。
AQUOS sense4 liteに楽天モバイルの設定
スマホと一緒に送られてきたSTART GUIDEではなく、楽天モバイルのサイトに掲載されている、初期設定方法(AQUOS sense4 lite)に沿って設定をしていきます。
- 初期設定手順
WiFiやAndroidの初期設定を実施する。 - my楽天モバイル アプリの更新
my楽天モバイルアプリの更新を行うが、この時点でまだeSIMの準備ができていないので、WiFiでインターネットにアクセスできる必要がある。 - 本人確認手順
スマホと一緒に送られてきたQRコードを使って本人確認を実施する。 - 楽天回線手続き手順
my楽天モバイルアプリから、開通手続きとeSIMのダウンロードを行う。
ドコモ・FOMAからドコモ・Xiへ機種変更 ※SIM変更のみで端末購入なし
ここで大きな問題が発生しました。
以前FOMAのスマホを使ってみたことがあり、その時にSPモードメールが使えるようになっていました。その後、ガラケーに戻したが、ISPセット割りでiモード・SPモード両方の契約でも料金は変わらない為、そのままSPモードも残していました。
この状態で契約変更したところ、ガラケーで使用していたiモードメールは捨てられ、SPモードメールの方がXiに引き継がれていました。
こうなるとXiからはどう足掻いてもiモードメールのアドレスが取れないので、XiからFOMAに機種変更をして、iモードメールとSPモードメールのアドレス交換の処理を行い、再度FOMAからXiへの機種変更をすることで、iモードメールのアドレスが引き継げました。
今回の機種変更はドコモショップで行っていたので、担当の方にどうにか対応して頂けましたが、FOMAの契約は受付停止されているのでXiからFOMAへの機種変更も通常できないものであり、FOMAに戻してもとのアドレスが再取得できる確約もできず、処理上は何度も契約変更しているので請求金額もおかしなことになっているので、金額の補正の処理もやっていただくので、かなりイレギュラーな対応らしいです。
なお、最初のFOMAからXiの変更の時に、ガラケーのアドレスを引き継げるか聞いていて大丈夫と言われてはいましたが、お互いFOMAのSPモードについて頭から抜けていて確認できていなかったため、面倒な事態になってしまいました。同じ契約状況の方は、ドコモショップの方と確認しながら、アドレスの入れ替えをやってから契約変更すると良いでしょう。
AQUOS sense4 liteにドコモの設定
- ドコモのnanoSIMを挿入
スマホにドコモのnanoSIMを入れれば、正常にドコモの回線として認識・利用できる状態になりました。 - APN(SPモード)の追加
回線として認識はできましたが、データ通信のアクセスポイントは設定が必要でした。
設定 -> ネットワークとインターネット -> NTT DOCOMO -> 詳細設定 -> アクセスポイント名 -> +ボタン
と遷移して、名前に『SPモード』、APNに『spmode.ne.jp』、他は変更なしで、右上のメニュー『保存』で追加する。 - モバイルネットワークの優先順位設定
普段、モバイルデータ通信、通話、SMSにどちらの回線を使用するか設定します。
設定 -> ネットワークとインターネット にNTT DOCOMOとRakutenの二つが表示されています。
どちらを選んでも同じなので適当にタップし、表示された『モバイルデータ通信』『通話』『SMS』をそれぞれタップして、普段使用する回線を選択します。 - dアカウント設定アプリの設定
Google Playから『dアカウント設定』をインストール、起動して初期設定をする。
詳しくはドコモのサイト参照。
ドコモから販売されている機種だと、Androidの設定・アカウントに『docomo』がいるが、dアカウント設定アプリで設定をしても、このアカウントの欄に何か追加表示されることはなかったが、これであっているのだろうか? d WiFiの設定
dアカウント設定アプリにある『d WiFi』で『設定する』を選択する。WiFi設定の『保存済みネットワーク』に何か追加表示されることは無かったが、d WiFiのスポットに入ったら接続されるようになったので、設定はされているよう。(設定できていなかったので、2021/7/18記述削除)
ドコモのd-WiFiのサイト、『パソコンやその他Wi-Fi対応機器の場合の接続方法』の『自動ログイン機能(IEEE802.1X認証対応機器)』を参考にして設定することで接続できました。
具体的には、まず、My docomoのサイトにログインして、『設定』->『d Wi-Fi設定(d Wi-Fiパスワードを設定・変更)』でパスワードの設定を行います。
そのあと、スマホの『設定』->『ネットワークとインターネット』->『WiFi』->『ネットワークを追加』の画面で、以下の設定を行います。My docomoアプリの設定
Google Playから『My docomo』をインストール、起動して初期設定をする。
詳しくはドコモのサイト参照。- メールアプリの設定
- ドコモメールアプリの利用
『dアカウント設定』をインストールしてあれば、ドコモが提供する『ドコモメールアプリ』もGoogle Playからインストールできたが、プリインストール版と違い機能制限がある。詳しくは『ドコモメールアプリのよくある問い合わせ』に書いてあるが、メールのPush通知ができず15分に一回新着メールを問い合わせる仕様という、キャリアのメールとしてそれで良いのかと突っ込みたくなる使えないアプリになっていました。メッセージR、メッセージSを受信するためにインストールはしておきます。 - ドコモメールアプリ以外の利用
ドコモメールIMAPインターフェイス仕様書に、コマンドIDLE(RFC2177)に対応していると書かれているので、IMAP IDLE対応のメールアプリであればPush通知ができそうです。 - ドコモメールアプリ以外の利用の準備
プリインストール版のドコモメールアプリ以外でドコモメールを使うには、事前にdアカウント利用設定が必要です。
詳しくはドコモの『その他メールアプリからのご利用』に記載されていますが、dアカウントの発行、dアカウントの利用設定でドコモメールが利用できるように設定、メールアプリに設定する項目の確認を行っておきます。 - メールアプリの設定
Gmail、Outlookあたりは対応していそうですが未確認です。私はCosmoSiaというメールアプリをインストールしました。設定は前段で確認した値を設定します。注意点としてはメールアドレスとユーザ名は違うのと、パスワードはIMAP専用パスワードを使うということあたりでしょうか。とりあえず設定できて、Push通知ができていそうなので、しばらく様子見です。
- ドコモメールアプリの利用
ガラケー電話帳移行
SHARPのサイトに『ガラケーからスマホにデータを移行する』があるので、そちらを参考に実施しました。ただ、ドコモ電話帳が対応機種でないとなってインストールできないので、復元の手順はそのままでは使えませんでした。
- ガラケーでmicroSDにバックアップ
ガラケーの機能でmicroSDにバックアップ(電話帳、ブックマーク、メール、メモ(スケジュール含む)、設定項目)を行います。
メニュー -> 便利ツール -> microSD -> バックアップ/復元 -> microSDへバックアップ - ガラケーのmicroSDをスマホに入れる
- 電話帳のインポート
アプリFilesで、microSDの\PRIVATE\DOCOMO\BACKUP\SD_PIM\ADDRESSの中にある、ADDRESS.VCFをタップすると、連絡先にインポートできます。
楽天モバイル(ドコモ回線)の解約
動作に問題なければ月末に解約。
最後に
1円でも安く使うためには、データ通信の使用量が1GBに近くなったら回線を切り替えるといった作業が必要になるので、データ使用料の警告と制限を使って人力で対応が必要になります。
ドコモから販売されている機種でないとできないことが意外とありました。
楽天の回線はエリアによるでしょうが、アンテナ1本になったりするので、エリアとしては不安が残ります。
初期セットアップの手間や、使えないドコモのアプリがあるので、人にお勧めできるものではないですね。
記憶をさかのぼって書いているので、細かいところで漏れ・記憶違いがあるかもしれませんがご容赦ください。また、
ですので、分かっているとは思いますが、保証も責任も取れませんので参考にする場合は自己責任で行ってください。